どうも。私はファイナンシャル・プランナーでプロ画家、そして、福祉住環境コーディネーター・福祉用具専門相談員・介護職員初任者研修、有資格者の中山と申します。
さて早速ですが、WHO・世界の死因(2019)に目を向けますと、死亡者数の多い順に次のような状態になっています。
(1位) 虚血性心疾患
(2位) 脳卒中
(3位) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
(4位) 下気道感染症
(5位) 新生児固有の状態(出生児外傷、早産、新生児仮死、敗血症、感染症など)
(6位) 機関・気管支・肺癌
(7位) アルツハイマー病を含む認知症
(8位) 下痢性疾患
(9位) 糖尿病
(10位) 腎臓病
出典:WHO (世界の)死因トップ10 死因トップ10 (who.int)
一方、日本人の40代男性の死亡原因上位の5原因は、1位「がん」、2位「自殺」、3位「心疾患」、4位「脳血管疾患」、5位「不慮の事故」となっています。

世界全体のデータを見ると、不慮の事故で無くなる人は上記の10位以内に入っていませんので、世界全体では不慮の事故による死亡は少ないことが分かります。しかし、我が国日本では、40代男性の死亡原因第5位・不慮の事故と予防方法!にある通りの状況なのです。
そこで、今回は不慮の事故について見ていきながら、一方では、あなたご自身の未来に必要なライフプランニングについても触れつつ進めます。
尚、この5位以降についても疾病の大きな要因となっている、高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)、高尿酸血症(痛風)、脂肪肝・アルコール性肝疾患も、後日、それぞれ別記事にしたためます。
それでは、早速見ていきましょう!
不慮の事故死は交通事故死よりもはるかに多いのです!

不慮の事故の要因は、大きく次の4つに分けられます。窒息・転倒や転落・溺死・交通事故です。さらに細かく個別の要因を見ていくと、「スリップ、つまづき及びよろめきによる同一平面上での転倒」が最多です。
つまり、「つまずいて転んで打ち所が悪く…」という死因が不幸な事故のトップで、その数は交通事故よりも多い結果となっているのです。同一平面ではない階段などからの転落は別で、はしごからの転落、樹木からの転落というものもあります。
氷及び雪による同一平面上での転倒、つまり「冬の路面で滑って転んで打ち所が悪く」という死因は、意外に少ないのです。次に多い個別事例が浴槽内での溺死で、その85%が70歳以上の高齢者、70%以上が家庭内の風呂です。
交通事故が起きる路上と同じくらい警戒が必要な危険な場所が、家庭の風呂といえるのです。
不慮の事故の概要

厚生労働省がまとめている「人口動態統計」によると、2016年の1年間に交通事故などの「不慮の事故」で亡くなった男性全体は約22.066人でした。
不慮の事故による、男性全体の死亡率は次の通りです。
(1) 窒息 4,806人(21.7%)
(2) 転倒・転落 4,488人(20.3%)
(3) 溺死・溺水 4,002人(18.1%)
(4) 交通事故 3,665人(16.6%)
不慮の事故の詳細な原因

家庭内における事故については、具体的に次のような事故によるものです。
(1) 食べ物がのどに詰まる
(2) 嘔吐物で窒息
(3) 異物を飲み込む
(4) 階段から転落
(5) ベランダから転落
(6) 段差につまずき転倒
(7) 浴槽内で溺死
(8) 家の中の温度差で、ヒートショックを起こす
(9) 火傷
寒い時期の建物内の寒暖差に注意!

住宅内部の寒暖差には対策を施しましょう
あなたはまだ40代なので、それほど心配する必要もないのかもしれませんが、体調を崩したときなどには、寒暖の差は身体に大きな負担を与えます。
そして、日本の多くの住宅は、住まいの断熱性能が充分ではない物件もありますし、建物が古い場合には、その対策も不充分なものも多く存在しています。
ヒートショックを侮るなかれ
このため、リビング・居室・洗面室・浴室・トイレ・書斎・階段室など、建物内部全体の温度差が大きいと、寒い場所では血圧の急激な上昇が起こり、心臓に負担がかかる場合があります。このような現象をヒートショックと呼んでいます。
特に寒い季節では、入浴前後、トイレへの移動や使用中に心機能に突発的な障害を発することがあります。あなたが親御さんと同居されている場合には充分注意しましょう。
ヒートショックの症状では、失神やめまいを起こしたり、転んだ拍子に浴槽にぶつかってケガをしたり、浴槽内で溺れて死亡するなどの事故につながりますので、高齢者や、高血圧、糖尿病、肥満、動脈硬化症などの疾患をもつ人には注意が必要なのです。
家庭内における不慮の事故を防ぐポイント(工事をしないでもできる対応策)

「転倒・転落」や「不慮の溺死・溺水」といった、家庭内事故は、ちょっとした工夫で防ぐことができます。以下に場所別にポイントを列記します。
尚、転ぶことで、骨折などによって長期入院することになると、あなたの親御さんの年代では「ボケる」にもつながりますので、注意が必要です。
玄関
玄関は、雑然としていて足の踏み場がないような状態になっていませんか?ふとした拍子に足を取られて転ぶと、打ちどころが悪い場合などには、事故につながることがあります。
部屋の中では履物に注意が必要です!
滑りやすい靴下や、スリッパははかないことです。今のあなたはまだ若いので、滑って転んで事故につながる実感はないでしょう。
しかし、年齢とともに反射神経が鈍り、体力も落ちてきた場合などには、骨折しないとは言い切れません。滑りやすい履物には注意が必要です。
廊下
部屋や廊下の床に、買物で持ち帰ったビニール袋・新聞・雑誌などが無造作に散らかっていませんか?滑って転ぶ原因になります。生活導線にかかるような部分は常に整理整頓しておきましょう。
階段に手摺り設置を検討
ふとした拍子にバランスを崩した場合、転落の危険がありますので手すりの設置を検討しましょう。また、踏みづら(階段の足を乗せる部分)や段鼻(階段の各段の頂点部分)に滑り止めを付けましょう。
部屋の中は整理整頓が必要です
暗がりでつまづいた場合、転ぶことがありますので、部屋の中は常に整理整頓が必要です。
部屋の中の配線コードは束ねるなどの整理が必要
配線が整理されていない場合などには、つまづきの原因になります。結束バンドなどで整頓しておくと、事故の予防になります。
脱衣場・浴室内・トイレの寒暖差対策をしましょう
冬場の、特に冷える水回り付近の寒暖差対策が必要です。小型の電気ストーブなどを置いて、入浴する少し前に温めておくだけで寒暖差を少なくできます。
浴室内では、入浴の前にシャワーを使って湯張りをすれば、蒸気で浴室内を温めることができますので、ヒートショックから身を守れます。
浴室内・浴槽内にすべり止めを付ける
室内・浴槽内に滑りにくいマットを敷くなどの検討をしましょう。滑って転んだ場合、床面がタイル敷きなどで硬いと、思いもよらぬ大きな事故につながることがあります。
居室や廊下の寒暖差対策もしましょう
冬場の寒暖差対策は、2重カーテンや目張り等を検討しましょう。ただし、燃焼を伴う暖房機を使用している場合には、目張りはよく考えて判断しましょう。
換気が定期的に行われるのであれば問題ありませんが、定期的な換気が行われない場合もありますので、目張りには充分な注意と検討が必要です。
バルコニーやベランダなどは整理整頓する
バルコニーやベランダに、たくさんのものを置いているご家庭もあるようですが、つまづいたり、すべったりして転倒する可能性があります。整理整頓しておきましょう。
暖房機の周辺は整理整頓しておく
暖房機の周辺には、燃えやすいものは置かないように普段からクセづけしましょう。また、電気ストーブでも火災は起きますので油断してはいけません。
各部屋に火災報知機設置
消防法で、各部屋に火災報知機の設置が義務付けられています。また、設置されていても、作動する状態になっているか定期的に確認が必要です。
※2004年(平成16年)6月に「消防法が一部改正され、全ての住宅(法規制によってあらかじめ自動火災報知設備が設置されている共同住宅を除く)に対し、2011(平成23)年6月1日までに住宅用火災警報器の設置が義務付けられました。
※設置場所は、「消防法」によって寝室及び寝室がある階の階段に設置することが義務づけられていますが、さらに、市区町村によっては条例において、台所等にも設置を義務付けています。
家庭内における不慮の事故を防ぐポイントとは?(工事を必要とする対応策)

上記で述べましたが、工事を必要としないもののほかにも、次のように費用をかければより一層しっかりした対策を打つこともできます。
段差解消
玄関・廊下・居室・ダイニング・浴室などの段差をなくす工夫をする(玄関で工事が難しい場合には、段差を小さくするために式台を置く方法もあります)。
手すりの設置
廊下・玄関・浴室などには手すりを設置する。
足元灯の取り付け
ベッドサイド・廊下・玄関などに足元灯をつける(工事が難しい場合には、簡易式のものもあります)。
考察

不慮の事故死は乳幼児期の窒息、溺死・溺水、10 代後半から 20 代の交通事故は別として、大部分が他の死因と同様に年齢とともに増加し、老化との関係が強いことが示唆されました。
また、多くはこれも他の死因と同様に男性の死亡率が各年齢で女性よりも上回っていることが示されています。
男性が死に至りやすい原因としては、男女の活動性の違いが上げられ、15歳から65歳の生産年齢層で死亡率の男女比が3倍から3.5倍と大きくなっています。
しかしながら、80 代以降も男女比は2倍前後あり、窒息などの社会的な活動性とあまり関連しない死因でも高齢者の男女差は大きいのです。
他の疾患による死因と同様、男性の方が女性より老化が早く進行することにより、身体的な衰えと脳の判断力の衰えが早く起こることが、高齢の男性の不慮の事故死の主因である可能性が考えられます。
出典:厚生労働省/人口動態調査 平成27年(2015)人口動態統計(確定数)の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
上記の厚生労働省の「考察」にあるように、男性は女性と比較して老化が早いことが原因で、不慮の事故による死亡率が高い可能性があるという興味深い所見です。この老化を少しでも遅らせるためにも、日常生活の見直しが必要です。
そこで、規則正しい生活リズム・3食バランスの取れた食事をする・適度な運動・できるだけ決まった時刻での就寝・ストレスを解消できる趣味などを持つなど、さまざまに検討すべきことがあるのではありませんか?
まとめ
今回は、40代男性の死亡原因第5位・不慮の事故と予防方法!について見てきましたが、こうして改めて振り返ってみると、何でもない日常の中で、ある日突然大きな事故につながってくることがわかります。
今までのあなたには、転倒が、けがの原因にならなかったはずです。しかし今後は、反射神経や体力の衰えから、事故に結びついてきます。あなたの親御さんであればなおさらです。親御さんとの同居をしている方であれば、さらに具体的な検討が必要になるはずです。
また、あなたが、あとどれくらいの年月で50歳になるのか分かりませんが、私も40代になってから年々体力が衰えていくのを感じ、50歳になると一層その感覚が増しました。あなたもきっと、何でこんなことでけがをするのだろう、という時が迫ってきています。
・万病の対応策はまず健康からです!
これからあなたは、人生という長い戦いを突き進んでいくために、何と言っても健康でなければなりません。
そのためにも、婚活・節約・投資・趣味・転職・介護・終活など、これからあなたが向き合わなければならないライフプランは目白押しなので、計画的な行動が大切です。
・あなた個人のライフプランニングをしましょう!
あなたの、これからの人生全般にわたってのライフプランをまず立てて、それに対応する資金計画を検討しましょう。
ライフプランニング計算資料の利点は、今後のあなたの定年年齢時までに予定しているライフイベントを予算化し、その額に対して、現在の貯蓄額と現在の収入×定年までの年数を計算後に対比することで、あなたの必要資金を確認できる資料になります。
「老後の資金はいくら用意すればよいのか」については、さまざまな考え方がありますので、ここではあえて触れません。
また、あなたの年金受給予定額もわかりませんので、上記ライフプランニング計算資料を作成して、一旦ご自分でシミュレーションしてみることをおすすめします。早いうちから取り組まれていた方が、軌道修正しやすいのです。
次のURLからライフプランニング資料をダウンロードできます。不安を持っている人は、日本FP協会へ相談してみましょう。
参考:NPO法人日本FP協会
便利ツールで家計をチェック | 日本FP協会 (jafp.or.jp)
仮に、将来的に予算が足りないことが明確になった場合には、現在から、節約する・副業して収入を増やす・投資する・転職して収入を増やすなどの対策を打つことができます。
尚、定年退職以前に老後の生活費を現在の70%くらいに抑える工夫と、定年退職後も働き続ける覚悟さえできれば何とか生活していくことができるのではないでしょうか。そのためにも、固定費を中心とする節約を検討されることをおすすめします。
ではまた!あなたの未来を応援しています。

